張永祥気功療術院(三宝総合療術院)

張永祥(八山元)が院長を務める気功療術院の公式ブログ

【養病】という考え方

病気を敵対視してそれを排除したり叩き潰すのではなく、病気を含めた体まるごとを養い守っていくことが気功のアプローチの特徴です。このような考え方を中国では「養病」と呼びます。病気を養うとは変な表現だと思われるかも知れませんが、体と病は決して別物ではないという思想の表われです。

病気は敵ではなく、体からのメッセージ。だからこそ薬や手術で押さえつけるのではなく、大切に扱わなければならないのです。養病の考え方では体全体に対する養生が七割、病気に対する治療が三割とされています。無理をしなければ生き続けることは出来ます。ここで言う「無理をしない」とは、生命の法則に逆らわないことです。一つは無理な治療をしないこと、もう一つは本人が自分の病状を心配しすぎて精神的に無理をかけないようにすることです。病状を心配するのは自然な感情ですが、養病という言葉の意味をよく考えてリラックスすることが大切なのです。

感情と内臓は密接な関係

”病気は心から生まれるもの„怪訝な顔をされる方もいると思います。人間の感情は、体調に敏感に影響します。


中国で古くから「五情五臓」と呼ばれる五つの感情と五つの内臓との関係について説明します。まず、「怒→肝」「喜→心」「憂→脾」「悲→肺」「驚→腎」という図式を覚えてください。これは感情が臓器に与える影響の事です。怒りやすいと肝臓が悪くなります。怒ることの多い人は肝臓が悪く、顔色が青いです。喜びは心臓に良い影響を与えます。喜びや笑いがあれば心臓は悪くなりません。ただし、喜ぶにもスキルが必要です。嬉しくて喜び過ぎて、その結果死んでしまうケースもあります。死んでしまったら元も子もなくなるます。心臓に良い影響を与えられるように、喜ぶスキルを身に付けることが大事です。憂いを持つと脾臓に悪い影響を与えます。ずっと考えている人は憂いに似た気持ちになってしまいます。脾臓を悪くします。顔色が悪く黄色い顔の人も多いです。いつも悲しい気持ちの人は肺が悪く顔色が白いです。顔色が黒い人は腎臓が悪いです。腎臓と関係のある感情は驚きです。おとなしい人で、びっくりしたり怖いと感じる人は腎臓が良くありません。